野菜苗の植え付け学ぶ 子ども農業体験に70人 龍郷町
2023年05月22日
子ども・教育
龍郷町農林水産課企画の第1回「龍郷町子ども農業体験」が21日、同町浦の畑であった。町内の小中学生やその保護者ら約70人が参加。長靴を畑の土で汚しながら、サツマイモの苗220本、トウモロコシの苗1000本を植え付け、野菜や農業への関心を深めた。
参加者は、町生涯学習センターりゅうがく館で町地域振興公社の職員から、植え付け時期や栄養価など野菜の特徴や植え付け方法の説明を受けた後、同公社が管理する畑(約20アール)へ移動。農業委員らも加わり「優しく苗を持って植えてね」「できた」などと会話をしながら植え付けた。
スポーツ少年団の仲間たちで参加した赤徳小の竹山颯君(11)、東龍生君(11)、小久保一歩君(7)は「楽しかった。早く食べたい。収穫も楽しみ」と笑顔。一歩君の母小久保虹歩さん(27)は「子どもにいろいろな野菜や農業に興味を持ってほしいと思い参加した。楽しくて良い経験になった」と話した。
企画は県の23年度かごしまの〝食〟推進事業の一環で国からの交付金で実施。龍郷町では農業体験のほか、地域作物を活用した給食献立の開発や、一緒に食事をする「共食の場」推進の事業も企画している。
町農林水産課の碇山小百合係長(43)は「普段食べているものがどう作られているかを体感してもらいたい。将来農業に携わる人材も増えてほしい」と子ども農業体験の狙いを説明した。
植え付けたトウモロコシは8月、サツマイモは10月の収穫を予定している。