「島に財産転がっている」 ホテル支配人・中川氏が講話 沖高立志塾

2022年11月03日

子ども・教育

講話する中川さん=10月27日、沖永良部高校

県立沖永良部高校(室屋洋一校長)普通科1年生51人を対象とした郷土学習「沖高立志塾」は10月27日、同校体育館であった。おきえらぶフローラルホテル支配人の中川陽一さんが講話。人と接する仕事を続けてきた経験を振り返り、「自分がしたいと思うことをして、人生を楽しんでほしい」などと呼び掛けた。

 

立志塾は郷土で活躍する人の講話を通して、島の新たな魅力や課題を発見し、自ら学び、考える力を身に付けることなどが目的。今年度は3人の講師に依頼している。

 

2人目の講師となる中川さんは2021年1月から町の地域おこし協力隊として同ホテルに着任。同年6月から支配人を務めている。講話では大学時代にさまざまなアルバイト経験を通して接遇を学び、ホテル業に興味を持ったことなどを振り返った。

 

おきえらぶフローラルホテルでのスタッフ教育にも触れ、「客への『エモーショナルエンゲージメント』(心を揺さぶるような関わり)ができている。これまでそうやって暮らして来たからできること」と島の環境の良さを強調。「住んでいたらなかなか見ない所も、卒業するまでに回ってほしい。小さな浜、夕日、月の出、島には財産が転がっている」と島巡りを勧めた。

 

講話を聞いた吉井蓮翔さん(16)は「時代の変化についても深く知ることができた。島は好きなので、もっと知り、将来に生かしたい」と話した。