JALで初の職場体験 大和中3年生を受け入れ

2022年05月12日

子ども・教育

客室乗務員の業務について講話する持木絹代さん=11日、奄美市

日本航空(JAL)奄美営業所は11日、大和村立大和中学校3年の女子生徒1人を対象に、職場体験学習を実施した。同営業所が職場体験を受け入れるのは初めて。生徒は13日までの3日間、客室乗務員(CA)やグランドスタッフらの業務に触れ、航空業をはじめ、観光業について学ぶ。

 

職場体験を受け入れた背景には、JALグループが展開する「奄美群島サステナブルプロジェクト」がある。世界自然遺産登録された奄美の「島の宝」を次世代に継承し、永続的な地域振興を目指す地元の思いを支援する取り組みで、職場体験〟というツールを通し、島民の声、特に若い世代の声を聞く機会を創出する狙いがある。

 

またJALグループは、2020年に地域の活性化や課題解決に向けた応援活動を全国で始動しており、現役CAを「JALふるさとアンバサダー」として17地域21人を配置(4月1日現在)。職場体験では、今年4月に奄美のアンバサダーとして着任した持木絹代さん(30)が講師を務める。持木さんは「JALは〝チーム力〟で1機を飛ばしている。職場体験では、航空業のさまざまな業務や人に触れてもらい、興味の幅を広げてもらえる内容になることを願っている」と話した。

 

体験初日は奄美市名瀬の営業所であり、CA業務を中心に、機内でのサービスや保安業務についての講座などがあった。

 

将来、英語を生かした職に就きたいと、職場体験を希望した生徒(15)は「日本の『おもてなし』文化は世界的に評価されている。特に奄美は人の温かさに触れる機会も多く、思いやり、細かな気遣いのできるCAさんは憧れ。3日間、航空業についてしっかりと学び、将来につなげられるようにしたい」と意気込んだ。

 

2日目は航空機内視察や空港窓口業務などを体験、3日目は現役CAらと奄美群島の未来などをテーマにディスカッションする。