修学旅行生を一般家庭に 「教育民泊」実行委設立 2024年度本格始動へ 龍郷町
2022年07月03日
政治・行政
龍郷町内の一般家庭で修学旅行生らを受け入れて宿泊や体験サービスを提供する「教育民泊」の推進へ、「龍郷町教育民泊実行委員会」(成海博文委員長、委員10人)が立ち上がった。町生涯学習センターりゅうがく館で2日、設立総会があり、委員ら約20人が出席。要綱や2022年度の事業計画、収支予算などを承認した。各種セミナーや先進地視察、試験実施などに取り組み、24年度の宿泊受け入れ開始を目指す。
豊かな自然や文化など地域資源を生かした町独自の「教育民泊ブランド」構築が目的。町や商工会、区長会など関係団体のほか宿泊受け入れ家庭の代表者らで構成する。
総会で竹田泰典町長は「さまざまな集落文化が残る龍郷町だが、民泊については受け入れ体制が課題。教育民泊の構築、定着へ尽力してほしい」とあいさつし、期待を寄せた。
町内では2日現在、13組が民泊受け入れ家庭となっており、委員会では今年度、先進地視察で出水市を訪問するほか、町民向け教育民泊セミナー(6回)などを計画。試験的に宿泊者を受け入れるモニター実施について、事務局は「時期や詳細は未定。各家庭と話し合いながら検討したい」とした。
議事終了後、宿泊受け入れを予定する各家庭の自己紹介があり「海や畑が身近にある民泊に最適な環境を生かしたい」「民泊を機に地元の食文化を見直したい」「移住者として感じた奄美の魅力を発信したい」などの声が聞かれた。
総会後、自身も宿泊受け入れを予定している成海委員長は「受け入れ家庭を増やすため、さらなる工夫が必要。先進地視察や試験実施を通じて経験と事例を積み上げたい」と話した。
委員長以外の役員などは次の通り。(敬称略)
▽副委員長 川元博文(龍郷町商工会長)▽監査 勝元隆(龍郷町役場企画観光課長)、福本洋孝(龍郷町商工会経営指導員)▽事務局長 久倉勇一郎(けいはんひさ倉代表取締役)