子ども未来プラン素案を提示 県支援会議
2019年11月30日
政治・行政
県の子ども・子育て支援会議(会長・大坪治彦鹿児島国際大学特任教授、委員20人)の会合が29日、鹿児島市の県庁であった。県が2020年度を初年度とする「かごしま子ども未来プラン2020」(次期プラン)の素案を提示。現行プランの取り組みに加えて、保育士などの確保や次世代のリーダー育成などを新たな柱として盛り込む。子育て世代の経済支援策として、離島居住者の経済負担軽減に関する項目を明記する。
プランは少子化対策や子育て支援、母子保健対策などを総合的に進めるための指針。策定に当たっては「子ども・子育て支援事業支援計画」や「母子保健計画」、「貧困対策計画」などの6計画も包含する。
計画期間は24年度までの5年間で、基本理念は「子どもを産み育てやすい鹿児島を目指して~子どもたちの笑顔と未来のために」。①結婚や育児・出産②安心して子育てができる環境づくり③子どもの夢や希望の実現④子どもたちの未来への希望⑤ライフスタイルに合わせた働き方―の5項目を施策の方向性に掲げる。
離島居住者への経済支援については現行プランでも取り組んできたが、過去の会合で委員から「地理的特性にも配慮した、本県独自の内容を盛り込んでほしい」との声が寄せられたことなども受け、施策の方向性の「安心して子育てができる環境づくり」の項目に明記する。内容は離島地域の不妊治療支援や出産経費助成など。
素案については、委員から「民間と連携した婚活支援を」「子育て環境の整備に向け、地域力を生かすため地域コミュニティー醸成への方策も重視すべき」などの声があった。
県はこうした意見に加え、県民対象のパブリックコメント内容も反映させて年度内のプラン策定を予定している。