町民に親しまれる庁舎を 施工現場で地鎮祭 知名町
2022年07月05日
政治・行政
知名町庁舎建設事業の地鎮祭が4日、同町瀬利覚の施工現場であった。町、町議会、工事関係者など約60人が出席し、工事の安全を祈った。庁舎は2024年3月に完成予定で、同年4月以降の運用開始を目指す。
現・役場庁舎は竣工(しゅんこう)後50年以上が経過。老朽化により職員や利用者の安全が懸念されていた。
17年に庁舎建て替えに関する事業を初めて予算化。同年役場新庁舎建設基本構想検討委員会が設置された。18年には町内の各機関・団体の推薦者や一般公募者らで組織するまちづくり町民会議を設置し、19年12月まで12回にわたる会合を重ね、新庁舎建設基本計画の検討を進めた。
21年には当初建設予定地の地質調査で、基礎工事に計画を上回る約2億8千万円の費用がかかることが判明。おきえらぶ文化ホールあしびの郷・ちな北側駐車場の北側民有地を新たな建設予定地として再検討した。
同年8月、改めて住民説明会を開いて経過を説明。22年3月に庁舎本体工事、周辺町道の改良工事、造成工事の実施設計業務を完了し、同年5月に開発許可が下りた。
敷地面積は1万5301平方㍍。駐車場54台。庁舎は敷地面積6512平方㍍で鉄筋コンクリート造3階建てとする。総事業費は約20億円。
低炭素社会に向けた取り組みとして、太陽光や自然通風など自然エネルギーを導入して一次エネルギーの消費量を削減。ワンフロアサービスとして、利用頻度の高い部署を1階エントランス周辺に配置し、利便性を高めた。
地鎮祭では神事の後、今井力夫町長があいさつし、「町民に親しまれ、町民が豊かになり、町の発展に寄与できる庁舎を皆さんと共につくっていきたい」と呼び掛けた。