また奄美空港に緊急着陸 米空軍のオスプレイ2機
2018年06月05日
地域
米軍の輸送機オスプレイ2機が4日午後、奄美市笠利町の奄美空港に相次いで緊急着陸した。同空港には2017年6月と今年4月に普天間基地所属のMV22オスプレイが着陸しており、緊急着陸は3度目。今回の機体は空軍仕様のCV22型で、2機のうち1機にトラブルが発生したらしい。1機は同日午後5時45分ごろ離陸したが、残る1機は5日まで空港にとどまるとみられる。
県港湾空港課によると、午後2時50分ごろ大阪航空局から奄美空港管理事務所に緊急着陸の連絡があり、同2時57分ごろに1機目、同3時1分ごろに2機目が着陸した。県警などによると、けが人や機体の損傷は見られず、民間機の運航への影響もなかった。
防衛省によると、CV22は同日午前に東京の横田基地を離陸。山口県の岩国基地を経由して、沖縄県の嘉手納基地に向かう途中だった。
在日米軍は、緊急着陸した2機のうち1機に飛行システムの警告が出たと明らかにした。同日午後8時前には米軍の航空機が奄美空港に飛来し、修理用とみられる物資や人員を下ろす様子が確認された。午後8時前に飛来した航空機は間もなく離陸した。
CV22は、過去に奄美空港に2度緊急着陸した海兵隊仕様のMV22と異なり、主に空軍の特殊作戦に使用される。夜間の低空飛行用に地形追随レーダーを装備し、側面には米空軍の所属を示す「USAF」の白文字がペイントされている。
友人の見送りのため奄美空港を訪れていた奄美市住用町見里の井上チナ子さん(69)は、駐機場のオスプレイ2機を送迎デッキで目撃。「住用町上空を飛ぶオスプレイを見たことはあるが、近くで止まっているのを見たのは初めて。飛んでいるときのごう音の印象が強く、恐怖も感じたが、珍しくて見入ってしまった」と話していた。