奄高生がパッケージ描く コーヒー店とコラボ 「純奄美産」ドリップパック

2022年07月30日

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奄美高校情報処理科3年生がデザインしたコーヒードリップパックの新パッケージ=29日、奄美市名瀬

奄美高校情報処理科3年生の12人は29日、奄美市名瀬のコーヒーショップ「てるまに珈琲(コーヒー)」と協力して、コーヒードリップパックの新パッケージをデザイン開発した。ドリップパックは奄美群島で栽培されたコーヒー豆を使用し、デザインともに「純奄美産」。同日から店頭で販売しており、デザインを担当した入来院美咲さん(17)、青木楓さん(17)は「多くの人に手に取ってもらえたら」と期待を寄せた。

 

同科3年は「電子商取引」の授業の一環で今年度から、「地域の企業と協働して行う企画」に取り組んでいる。生徒らはてるまに珈琲の依頼を受け、5月上旬からデザイン開発に取り組んだ。

 

新パッケージは八月踊り、ルリカケス、歌舞伎、大島紬をモチーフとした全4点。現在制作中の大島紬を除く3点では奄美の伝統文化や生物、奄美大島の地図が描かれ、奄美群島で栽培した国産コーヒーが味わえる点も強調する。今後は12月まで、店舗で取り扱うドリップパック以外の商品のデザイン開発を進める。

 

青木さんは「民間企業と一緒にデザインするという貴重な体験ができたことがうれしい」と目を輝かせ、入来院さんは「今後も人々の記憶に残り、目を引くようなデザイン開発を進めたい」と話した。

 

同店に勤務する戸内竜吾さん(26)は「奄美らしさが伝わる面白いデザイン。島内外の人に購入してもらえれば」と語った。

 

ドリップパックは1個200円(税込み)。当面は店頭のみで販売するが、今後は島内の土産店や県外での物産展、同店のインターネットショップなどでも販売する予定。