届け「ひまわり」の歌 願い込めリモートで熱唱 愛知県の花火イベントに出演 徳之島・ひまわり会

2022年11月18日

地域

愛知県の会場へ向けて元気な歌声を届けるひまわり会のメンバー=12日、伊仙町の幸徳保育園

【徳之島総局】徳之島の障がい者と家族でつくる徳之島ひまわり会は12日、愛知県蒲郡市で開かれた花火イベントにオンラインで出演した。同会とゆかりのあるシンガー・ソングライターの森圭一郎さん(44)と共演し、同会のテーマソング「ひまわり」を熱唱。「生まれた島で暮らしたい」という願いを込めた歌声を会場へ届けた。

 

同会は約23年前に発足し、島内の障がい児療育の環境拡充に向けて活動した徳之島療育研究会が前身。障がい児が就学のために島を離れなければならない問題の解決に取り組んできた。島内に支援学級が創設されて以降は障がい者とその家族のレクリエーションを中心に活動している。

 

森さんは交通事故で車いす生活をしながら活動するミュージシャン。2008年ごろから同会との交流が始まった。同会の障がい者とその家族の「生まれた島で家族と暮らしながら教育を受けたい」という思いをくんで「ひまわり」を作詞作曲した。

 

オンライン出演のための撮影は伊仙町の幸徳保育園であり、現地で花火を打ち上げる若松屋(本社、愛知県)などが協力。参加した会員らは自分たちの「愛する島で歩みたい」という思いを込めて「ひまわり」を熱唱。現地のステージにいる森さんとともに歌声をイベント会場へ届けた。

 

同会の窪田初枝会長(55)は「ひまわりは私たちの思いをそのまま伝えてくれる歌。インターネット中継で参加して森さんとともにメッセージを伝えられた。素晴らしいイベントに参加させてもらえてとてもうれしい」と感謝した。

 

同会子ども会の時元真佑希会長(26)は「長く歌っている歌。久々に皆で集まって歌えたし、オンラインできれいな花火も見られて楽しかった」と出演を振り返った。