徳之島3町で海開き 神事で安全を祈願

2022年04月30日

地域

神事で海のシーズンの安全を祈願した海開き=29日、天城町与名間

徳之島3町の海開きが29日までに、各町の海水浴場であった。徳之島、伊仙両町は28日、天城町は29日に開催。3町とも新型コロナウイルスの感染拡大を警戒し、神事のみの実施となったが、出席した関係者はシーズン中の無事故と安全を祈願した。

 

天城町与名間のヨナマビーチであった同町の海開きには行政、消防、警察、観光などの関係者約20人が出席した。同町は例年、29日に海開きを実施しており、コロナ禍以前は潮干狩りやレジャープールの開放イベントも行われ、家族連れなどでにぎわっていた。

 

神事のみの実施は3年連続で、天城高千穂神社の芝田禎宗祭司(86)が海岸やレジャーボートをはらい清めた後、出席者一同が祭壇に玉ぐしをささげて海の安全を祈った。

 

同海岸では7月3日に3年ぶりにトライアスロン大会が開催される。森田弘光町長は「感染拡大が収束しない中ではあるが、ウイズコロナの観点から、感染対策を徹底した上で実施したい」と述べ、さまざまな催事を再開していく考えを示した。

 

海開きを終えた同ビーチには家族連れや観光客の姿も。関西から観光で訪れた女性2人は「徳之島は初めてだが、海の近くまで山が迫っているところはハワイそっくり」と口をそろえ、「奄美大島と沖永良部にも足を延ばす。まだ少し水が冷たいけど、いろいろなビーチを楽しみたい」と笑顔で話した。