沖縄戦伝える写真展開幕 「戦争と平和」27日まで 奄美市のAiAiひろば
2022年06月24日
地域
第2次世界大戦末期の沖縄戦犠牲者らを悼む「慰霊の日」の23日、当時の惨状や今も続く米軍基地問題などを伝える写真展「戦争と平和」(実行委員会主催)が奄美市名瀬のAiAiひろばで始まった。観覧無料。27日まで。
写真展は、多くの命を奪った戦争の記録と記憶の伝承が目的。戦時中の写真や経験者の証言、後に振り返った新聞記事など約50点が並ぶ。このほか、今も国内で沖縄県に米軍基地が集中する現状や関連した事件・事故、基地移設をめぐる問題なども紹介している。
23日、展示写真などを見学した大島高校1年の女子生徒2人は「当時の写真を見る機会は貴重。知るべき事実だと思った」「(集団自決などで)家族や親戚が殺し合ったと知り、悲惨さを実感した」と話した。
文澤竹弘実行委員長は「沖縄戦で終わっていなければ、奄美も戦場になっていたかもしれない。(写真展では)忘れてはいけない歴史をまとめた。戦争と平和について、深く考えるきっかけにしてほしい」と観覧を呼び掛けた。