西郷どんの器か? 解明へ情報提供求む 瀬戸内町阿多地出身者が公開
2018年05月10日
地域
瀬戸内町加計呂麻島・阿多地集落出身の男性がこのほど、南海日日新聞社の取材に応じ、同集落の民家で代々大切にされてきた西郷隆盛ゆかりの器を公開した=写真。現在器を管理する男性は「実際、何に使われていたものかを知りたい」と史実解明のため、情報を求めている。
阿多地集落老人クラブがまとめた冊子や男性が周囲や両親に聞いた話によると、器は西郷が徳之島方面へ向かう途中で阿多地に寄港。宿泊した民家に世話になった礼として置いていった。船内での喫煙用の火入れ器だったと伝えられている。
器は3本足で口径9センチ、高さ6・8センチ。上部には対称に二つ穴が開いている。
瀬戸内町立図書館・郷土館学芸員の町健次郎さんは「2015年に国立歴史民俗博物館で展示された大久保利通の『筆洗(ふであらい)』と形状が似ているのも気になる。専門家の意見を待ちたい」と話した。
連絡先は電話0997(72)3799同館。