貴重な体験振り返る 学生2人がインターン報告会 龍郷町
2024年03月27日
子ども・教育
学生が企業の新規事業や広報、商品開発などに中心的に関わる「実践型インターンシップ」の報告会が26日、龍郷町役場であった。町内の福祉施設で経営者と共に従業員教育などに取り組む高校生と大学生の2人が活動内容を発表。「熱意を持って働く大人と接して貴重な経験になった」「生活を通して奄美の魅力を体感できた」と約1カ月の活動を振り返った。
実践型インターンシップは企業の人員補完や学生の就職活動としての職場体験活動ではなく、学生が経営者と協働で事業活動を行い、経営課題の解決や新規事業創出などを目指すことが特徴。龍郷町は交流人口の拡大も目的に、同町秋名・幾里地区の一般社団法人「E‘more(いもーれ)秋名」と連携して2021年度から実施している。
4期目の今回は高知大学人文社会学部1年の小池乙歌(おとか)さん(19)、神戸市の須磨学園高校2年の原充希(みつき)さん(17)が参加した。オンラインミーティングなども含め、期間は2月26日から4月3日まで。
2人は町内10事業所に従業員165人を抱える社会福祉法人竜泉会で、経営理念を全従業員が体現するための行動指針「クレド」作成などに取り組む。滞在中は重枝一馬法人本部長宅にホームステイし、奄美の生活も体験している。
報告会で原さんは「ヒアリングなどを通して職員一人一人の熱意を感じ、指針となる経営理念の大切さを実感した」。小池さんは「今後の人生を考える時期に働く大人の格好良さに触れ、自分の将来像の原点に返った気持ち。奄美の自然に心も癒やされた」と活動を振り返った。
インターンシップを受け入れた重枝本部長は「学生という立場から関わってもらうことで従業員もより積極的に協力してくれたと思う。自分自身も若い2人から刺激をもらった」と語った。