メロンは1時間で完売 友好都市10年記念 龍郷町で菊池物産展

2022年11月01日

地域

多くの町民らが訪れた菊池物産展=30日、龍郷町浦の島育ち産業館

龍郷町と熊本県菊池市の友好都市10周年を記念した物産展が30日、同町浦の島育ち産業館で開かれた。菊池市特産の「七城のこめ」やメロン、農産加工品などを販売。訪れた客は珍しそうに商品を眺めたり、手に取ったりして買い物を楽しんだ。

 

両地域は2012年10月に友好都市を結び、18年8月には「西郷菊次郎翁を縁とした5市町交流宣言」を発表。西郷隆盛の長男で台湾の宜蘭(ぎらん)庁長や京都市長などを務めた菊次郎の遺功をたたえながら、ゆかりの地であるさつま町、京都市、台湾・宜蘭市と共に都市間交流を行っている。

 

同町は例年、菊池市へ出向いて特産品販売を行っていたが、新型コロナウイルスの影響で3年ほど中断。友好都市締結から10年の節目となった今年は県の地域振興推進事業の一環として、品物を取り寄せる形で町内で初めて菊池市の物産展を開催した。

 

午前9時の開館に合わせて多くの町民が訪れ、人気のメロンは1時間ほどで30個が完売。「幻の米」とも呼ばれ食通に知られる「七城のこめ」や、特産の赤大豆の加工品、ブランド牛「旭志牛」のレトルトカレーなどが並び、来場者が次々と買い求めていた。

 

近くに住む60代の女性は「今はコロナで気軽に行き来できないが、商品を通して菊池市に思いをはせた。心温まる取り組みだと思う」と笑顔で話した。

 

菊池市の商品は31日以降も同館で販売中(売り切れ次第終了)。町企画観光課の園田徳一参事は「多くの人に来てもらいうれしい。メロンは追加発注をする予定。米や加工品も島育ち産業館に来れば通年で購入できるようにしていきたい」と話した。

 

開館時間は午前9時~午後5時。問い合わせは電話0997(62)3931島育ち産業館の園田さんへ。