大還暦の節目祝う 母間小創立120周年式典 徳之島町

2022年11月29日

地域

120周年式典で安田竜馬さんと共に合唱を披露した児童ら=27日、母間小体育館

【徳之島総局】徳之島町立母間小学校(青﨑幸一校長、児童43人)の創立120周年記念式典が27日、同校で開かれた。地域住民や卒業生、教育関係者など約180人が参加。児童らがステージで歌声を披露して節目を祝った。

 

同校は1902(明治35)年4月に花徳尋常小学校から分離独立した。記念式典は主に同校OBらでつくる創立120周年記念事業実行委員会が主催。来賓で高岡秀規徳之島町長、行沢弘栄町議会議長、福宏人教育長らが訪れ、町を挙げて同校の大還暦を祝った。

 

式典のオープニングは三味線母間っこクラブが務め、三味線で沖縄民謡や母間しゅんかね節を披露。同校卒業生でミュージシャンの安田竜馬さんも出演して同校の全児童らと共にオリジナルソング「これまでも、これからも」を歌い上げた。

 

児童代表の髙橋茜さん(6年)は「120年という年月は私の年齢の10倍。父や祖父も母間小学校に通っていた」と歴史の長さをかみしめ、「校訓である『できないということを言わぬ。最後まで本気でやり通す』を胸に伝統を受け継ぎさらに広げていけるように頑張ります」とお祝いの言葉を述べた。

 

実行委員長を務めた竹山成浩さん(59)は「子どもたちのはつらつとした元気な姿で母校の節目を祝うことができてとてもうれしい。記念事業に協力してくれた卒業生、地域の人たちに感謝したい」と満足の笑みを浮かべた。