3年ぶりに黒砂糖祭 徳之島町

2022年05月02日

地域

子どもたちが牛引きを体験したサタグンマの実演=1日、徳之島町畦

徳之島町のゴールデンウイークの恒例行事「黒砂糖祭」が1日、同町の畦プリンスビーチであった。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。約800人が来場し、昔ながらのサタグンマ(砂糖車)を使ったサトウキビ搾りや、ダンス、吹奏楽などのステージを楽しんだ。

 

新型コロナの感染拡大防止のため、飲食の出店はなく、来場者の検温や記名、手指消毒などの対策が取られた。サタグンマを使ったキビ搾りでは、子どもたちが車を回す牛を引く作業を体験したほか、出来たての黒糖が振る舞われた。

 

ステージでは徳之島闘牛太鼓や子ども劇場、徳之島高校音楽部などが出演。来場者は野外の開放感の中、繰り広げられるパフォーマンスを楽しんだ。プログラムの最後は景品が当たるお楽しみ抽選会もあった。

 

闘牛太鼓メンバーの川畑星奈さん(亀徳小3年)は「久しぶりに人前で演奏したので緊張したけどうまくいってよかった」と笑顔。野口由夏子さん(亀津小5年)は「出来たての黒糖はいつも食べているものより食感が軽くて深い味わい。黒糖を煮詰めて作る作業は初めて見た」と感想を述べた。

軽快な演奏で観客を楽しませた徳之島高校音楽部=1日、徳之島町畦