大学2校と「高大連携」 第一工科大、日本経済大 在校中でも講義聴講可能に 奄美高校

2022年09月28日

社会・経済 

高大連携協定を締結した都築学長(右)と田中校長=27日、奄美高校

文部科学省が推奨している「高大連携」(高等学校と大学の接続における一人一人の能力を伸ばすための連携)を図ろうと、奄美市の県立奄美高校(田中耕一郎校長、395人)は27日、霧島市の第一工科大学(都築明寿香学長)と福岡県大宰府市の日本経済大学(同)2校と、高大連携協定締結式を奄美高校で行った。奄美高が大学と連携協定を結ぶのは初。

 

文科省は高校の多様化に伴い、高校生が特定の分野について大学レベルの教育研究に触れる機会を増やそうと高大連携の取り組みを促進している。大学側にも高校生に実際のキャンパスライフを紹介できたり、大学教諭らが高校教育の状況を把握できるなどの利点がある。

 

今回提携する2大学は創立66年の歴史をもつ都築学園のグループ校。第一工科大(約1200人)は航空学部など2学部5学科。日本経済大学(約5300人)は経済学部など2学部6学科。奄美高校と連携することで、高校側は大学の授業科目への特別聴講生としての参加や大学教員による出張講義が受けられる。また教諭も、大学が開催する高校教諭向け講座に参加することなどができるようになる。

 

両大学の学長を務める都築学長は「より一層奄美高校の教育改革推進に貢献し、キャリア教育の一助となるよう努めていく」とあいさつ。田中校長は「生徒たちに、より専門性を高めることで、学問の楽しさや奥深さを感じてほしい」と期待した。