新鮮野菜に多彩な企画 アマンディー市にぎわう 奄美市笠利町
2023年05月08日
社会・経済
奄美市笠利町の地域おこしイベント「アマンディー市」(節田地区むらづくり推進委員会主催)が7日、同市の「味の郷かさり」であった。開催は2019年以来。新鮮な地場農産物を購入しようと、多くの買い物客が来場。13組が出演した特設ステージでは島唄やダンスも披露され、伸びやかな歌声や子どもたちの元気な姿が会場を盛り上げた。
イベントは節田小学校児童による「アマンディー太鼓」で幕開け。同日朝、産気づいた牛の出産を無事に終え会場に駆け付けた同委員会の奥輝人代表(61)は「新型コロナウイルスの影響を受けた3年間、アマンディー市の再開を期待する声も多かった。無事に開催できたことをみんなで喜びたい。今日は最後まで楽しんで」とあいさつした。
販売コーナーでは並べられた地場産野菜が次々に完売。夏野菜のくわり(田芋の茎)やヒマワリの苗を購入した同市笠利町の白石美保子さん(80)と阿部喜和子さん(80)は「高齢者ばかりと思っていたら、若い方や家族連れが多く、にぎやかで元気をもらった」と笑顔で話した。
会場ではサトウキビ絞り体験や切り花を使用したアートボード作り、生後3カ月の子ヤギ「さくら」ちゃんとの触れ合いもあり、子どもたちは大はしゃぎ。母親手作りのミキが大好きという龍瀬小学校3年の則耀介君(8)は、昔ながらの石臼を回して作るミキ作りに挑戦。「ちょっと甘くておいしい」と、自分で作ったミキをおいしそうに飲み干した。