産業用ドローン操作体験 奄美情報処理専門学校 災害時の活用法など学ぶ
2023年01月31日
社会・経済
奄美市名瀬の奄美情報処理専門学校(福山洋志校長)は30日、同市名瀬の旧大島工業高校グラウンドで、産業用ドローンの操作体験授業を行った。1年生14人が参加し、操作方法を実践。災害発生時なども含め、島内での多面的なドローン活用の可能性を模索した。
一般社団法人「安全安心社会構築教育協会」が文科省の委託を受けて行う授業の一環で、最先端技術を利活用した人材育成などが目的。
カリキュラムは31日までの2日間、計4時間で、初日はドローンの基礎を学ぶ座学や実機操作体験を実施した。
ドローン実機操作の講師は、東京都を拠点に空撮やドローンによる災害派遣対応などの事業を展開する黒澤利光さん(60)。生徒らは離着陸や昇降、旋回などの操作をこなし、サーチライトやスピーカーなど追加装備の機能も体験。最後は事前に登録したコースを自動飛行・撮影し、グラウンド地図を作成するミッションプログラムを見学した。
1年の西千尋さん(19)は「ドローンには以前から興味を持っていた。初めて操作したがとても楽しかった。奄美でどのように活用できるのか、翌日の授業やグループワークを通じて考えていきたい」と話した。
黒澤さんは「機体に実装する機能や、ドローンで得たデータを活用するアプリの開発技術者が不足している。人材育成は今後の課題。同校の生徒たちはみんな関心を持ち積極的に授業に取り組んでくれよかった」と話した。
31日は、2010年に奄美大島で発生した豪雨災害などの事例に基づきグループワークを行い「災害時にドローンがあればどう活用できるか」をまとめ発表する。