離島のお酒や食材味わう 黒糖焼酎と夜光貝の加工品も オンライン交流イベント

2022年09月10日

社会・経済 

参加者が国内離島のお酒や食材を味わい、交流したオンラインイベント「離島のレア旨肴(おつまみ)を味わう 海の幸×島酒ペアリンクの会」=7日

国内離島のお酒や食材を味わう交流イベント「離島のレア旨肴(おつまみ)を味わう 海の幸×島酒ペアリンクの会」(NPO法人離島経済新聞社主催)が7日、オンラインであった。奄美黒糖焼酎の各銘柄や奄美大島近海で獲れた食材を生かした加工食品「夜光貝のコンフィ」(前川水産)も紹介され、参加者は味の相性が良い組み合わせについて意見を交わした。

 

イベントは同法人が取り組む「離島の魚食文化を広めるプロジェクト」の一環。テレビ会議システム・ズームを使い、全国各地の愛好家ら10人余りが参加した。参加者には国内各離島特産の加工食品計4品が事前に配られ、当日は各自好きなお酒も持ち寄った。

 

今回取り上げられた加工食品は、夜光貝のコンフィのほか▽ふぐの卵巣を長期塩蔵して焼いた「焼きふぐの子」(新潟県・佐渡島)▽刻んだ干物を味噌と和えた「くさや味噌」(東京都・八丈島)▽カレーをアレンジした「沖縄産まぐろ入りディップソース」(沖縄県・伊平屋島)―。同法人の鯨本あつこ代表理事が、各島を訪れたエピソードとともにこれらの商品を紹介した。

 

夜光貝のコンフィについて、参加者の1人は黒糖焼酎「朝日」(喜界島・朝日酒造)との組み合わせを提案。「黒糖のコクと甘い香りがうま味を引き立てる。コンフィはさんしょうの後味が強く、炭酸水で割った焼酎の爽快さが合う」と述べた。別の参加者はコンフィを生かしたレシピとして、切ったトマトやアボカドとともにパンに乗せレモン果汁を振りかけた「ブルスケッタ」風アレンジを紹介した。

 

さまざまな意見を受け、鯨本代表理事は「島の幸がいっぱいあることを知り、実際に現地を訪れるきっかけとなれば」とイベントを総括した。