食文化の魅力PR 世界遺産 疑似体験ツアー
2022年03月15日
社会・経済
世界自然遺産の奄美大島と屋久島への旅を疑似体験するオンラインツアーが13日に開催された。午前、午後の2回のツアーに全国から51人がビデオ会議システムを使って参加。奄美大島から生中継で郷土料理や黒糖焼酎など食文化の魅力をPRした。
オンラインツアーは奄美の世界自然遺産登録をきっかけに、屋久島と連携して誘客拡大につなげようと県が主催。旅行会社あうたび合同会社(東京都)に運営を委託した。
午前のツアーのテーマは「食文化に触れる旅」。奄美大島ではあまみ大島観光物産連盟の境田清一郎事務局長が現地ガイドを務め、龍郷町秋名・幾里地区から生中継。大島紬の法被姿で島唄を披露し、八月踊りや豊年相撲など伝統文化の魅力を紹介した。
同町幾里の飲食施設「あらば食堂」では、地域の女性らが旬の食材を使って提供している郷土料理が紹介され、調理担当の山田ヤヱ子さんが旧暦3月3日に各家庭で作るという「かしゃ餅」作りを実演した。
屋久島からはタンカン作りやトビウオなどを使った郷土料理を紹介。午後は「焼酎を学ぶ旅」をテーマに奄美大島の黒糖焼酎と屋久島の芋焼酎の製造工程の紹介があった。
午前のツアーに参加した東京都の会社員、小田切忍さん(44)は「奄美大島は雑誌で見てずっと行きたいと思っていた。食べ物は知らないものがたくさんあった。現地に行って地元の人が食べているものを食べてみたい」と話した。
オンラインツアーは20日も午前に「工芸品を体験する旅」、午後に「まち歩きを楽しむ旅」をテーマに開催される。