「2年後は世界一を」 古里の徳之島町を表敬訪問 フライングディスク準Ⅴ 日本代表の中江優由さん

2023年07月15日

スポーツ

幸野善治副町長(右)に世界選手権準優勝を報告する中江優由さん=14日、徳之島町役場

【徳之島総局】フライングディスク競技の世界U―24アルティメット選手権に日本代表メンバーとして出場し、準優勝に貢献した中江優由さん(21)が14日、徳之島町役場を表敬訪問して初の国際大会での活躍を報告した。中江さんは「世界の舞台で戦えてうれしかったが優勝を目指していたから悔しい。2年後の大会で雪辱を晴らしたい」と力を込めた。

 

中江さんは徳之島町出身で現在、西九州大学健康栄養学部4年生。徳之島高校時代には空手で全国選抜大会に出場した。大学の授業でフライングディスクに出合い、今年、九州から唯一の日本代表に。今月2~8日にイギリスで開催された世界選手権のウィメン部門に出場し、決勝でアメリカ代表に敗れたものの8勝1敗で準優勝に輝いた。

 

アルティメットは1チーム7人でフライングディスクを落とさずにパスでつなぎ、コート端のエンドゾーンでディスクをキャッチすると得点となる。中江さんは「選手個人の能力だけでなくメンバー全員の連携が重要。得点できたときの達成感が素晴らしい」と競技の魅力を語る。

 

「年齢制限ギリギリだが2年後も同じ大会に挑戦できる。関東で就職して管理栄養士として働きながら代表入りを目指す」と今後の目標を語る中江さん。「次は世界一になって競技の知名度向上につなげたい」と笑顔を見せた。

 

訪問を受けた幸野善治副町長は「島を出た若者が世界の舞台で活躍してくれて町としても誇らしい。金メダルを取った暁には町を挙げて歓迎したい」と期待を込めた。