佐賀県の選手らが来島 合同稽古、体験活動も 奄美市で相撲競技の交流事業

2022年12月27日

スポーツ

合同の稽古に励む、鹿児島、佐賀の両県の選手ら=25日、奄美市住用町

2023年10月に開催される「燃ゆる感動かごしま国体(特別国民体育大会)」の奄美市実行委員会は24~26日の3日間、相撲競技の合同合宿を兼ねた交流事業を同市住用町の奄美体験交流館などで行った。24年から名称が国民スポーツ大会となる「SAGA2024国スポ」の開催地・佐賀県から選手13人が参加。奄美群島在住や奄美出身の選手19人と共に稽古に汗を流し、さまざまな体験活動を通して奄美の文化や自然にも親しんだ。

 

鹿児島県が実施する「鹿児島・佐賀エールプロジェクト市町村交流事業」の一環。同事業は、2年連続で九州が大会開催地となることから、両県の絆を深めようと今年度、県内各地でスタート。今回は23、24年の大会で相撲競技の会場となる奄美市と佐賀県玄海町をつないで交流を深めるとともに、互いの競技力の向上や奄美をPRすることを目的に実施した。

 

選手らは25日、午前中に奄美体験交流館で基本練習や申し合い稽古に励んだ。佐賀県の選手らは午後から同市住用町の世界自然遺産センターを見学。黒潮の森マングローブパークでカヌー体験も行い、奄美の豊かな自然を満喫した。

 

佐賀県立多久高校3年生の東島翔さん(18)は「練習はきつかったが、鶏飯がおいしかった。国体では団体メンバーになって優勝したい」と意気込んだ。徳之島町から参加した亀津中2年の永吉晃大さん(14)は「佐賀の選手たちは体が大きくてとても強かった。一緒に相撲ができて楽しかった」と感想を話した。

 

佐賀県相撲連盟の村上英昭理事長(52)は「コロナ下でこれまで練習する人数が限られていたが、今回はいろんなタイプの選手といい稽古ができた。(選手たちが)鹿児島、佐賀の両大会で好成績を残すことができれば」と語った。

黒潮の森マングローブパークでカヌー体験を楽しむ佐賀県の選手ら=25日、奄美市住用町