春の交通安全スタート 名瀬小児童が約束宣言 奄美署

2023年05月11日

政治・行政

関係者に見送られパトロールへ向かうパトカー=10日、奄美市名瀬

春の全国交通安全運動(11~20日)に合わせた啓発活動が10日、奄美署と沖永良部署で始まった。県のスローガンは「横断は しっかりよく見て たしかめて」。期間中は▽子どもをはじめとする歩行者の安全の確保▽横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上▽自転車のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底│を重点に交通事故防止を図る。

 

奄美署の出発式は奄美市役所正面広場であり、同署や同市、関係団体、名瀬小児童ら約100人が参加して交通ルールとマナーの順守を誓った。久保田昌二署長は管内で人身、物損とも交通事故件数が増えていることに触れ「(コロナ禍で減っていた)交通安全教室の受講をお願いしたい。大人が交通ルールを守り、子どもたちに手本を示してほしい」と呼び掛けた。

 

名瀬小児童による交通安全の約束宣言があり、1年の小田島さわ君(7)と森永梨里香さん(6)が「道路を横断する時はしっかりと右、左を見て渡ります。運転手さん、私たちが横断歩道を渡るときは手を挙げるので止まってください」と宣言した。

 

参加した1年の緒方蒼葉君(6)は「道路を渡るときは手を挙げて右左右の確認をして車に気を付けたい」と話した。名瀬小では2022年度、ドライバーから見えやすい黄色いハンカチを持ち登下校する取り組みを試験運用。今年度は取り組みを拡大する予定だ。

 

県警によると、奄美群島5署管内で今年発生した交通事故(概数、物損除く)は8日時点で、奄美署19件(前年比7件増)、瀬戸内署1件(同1件減)、徳之島署9件(同9件減)、沖永良部署7件(同5件増)。死亡事故は徳之島署管内で1件発生している。

 

11日は瀬戸内署と沖永良部署与論幹部派出所が街頭キャンペーンを実施する予定。