「先人の志引き継ぎ未来へ」 明治150年記念式典 鹿児島市
2018年05月26日
地域
【鹿児島総局】県は25日、明治150年を記念する式典を鹿児島市の県総合体育館で開いた。小中高校生や県内外の政財官の関係者約3100人が出席。先人の功績に学び、鹿児島の発展へ向けて決意を新たにした。
式典には秋篠宮ご夫妻が臨席された。明治維新で活躍した西郷隆盛や小松帯刀らの子孫、薩摩からの留学生を幕末に受け入れた英国の関係者を招いた。
三反園訓知事は「鹿児島は近代日本の礎を築いた先人が生きた地。人口減少や経済のグロバール化など変革期を迎える中、先人の志を引き継いで未来を切り開こう」とあいさつした。
秋篠宮さまは「この150年間は近代化の歩みと同時に、幾度かの戦争の経験など明暗があったことも忘れることはできない。日本の近代がどのような時代だったかを学ぶ機会にすることも大切だ」と述べられた。
県は明治改元100年に当たる1968年、県総合体育館で記念式典を開いた。150年の式典では奄美群島の日本復帰50年(2003年)、九州新幹線の全線開業(11年)など鹿児島の半世紀を映像で振り返った。
薩摩藩は長州、土佐、肥前の各藩と明治維新の中心的な役割を担ったとされる。今年は全国で3千を超える関連事業が企画されている。