海の豊かさを堪能 環境への関心高めるイベント開催 龍郷町
2022年11月28日
地域
海洋環境プロジェクト「見てみよう!わきゃ海」と題したイベントが27日、龍郷町芦徳の倉崎海岸などであった。町内の中高生7人が参加し、海にまつわる講話を聞いた後、スキューバダイビングに挑戦。地域の豊かな自然を堪能し、海洋環境への関心を高めた。
プロジェクトは地域の海の素晴らしさを感じてもらおうと、2017年に始まり今年で6回目。ふるさと納税を活用し、龍郷町ダイビング事業組合や芦徳集落などの有志でつくる実行委員会が企画、開催している。
講話では奄美海洋生物研究会の興克樹会長が、サンゴの役割や白化現象などについて詳しく紹介したほか、ウミガメやクジラ、海底に幾何学模様の「ミステリーサークル」を作るアマミホシゾラフグなど、奄美の海に生息する生き物の魅力を写真や動画を交えて伝えた。
ダイビング体験では、同組合のインストラクターから講習を受けた後、約40分かけて熱帯魚やサンゴなどと間近に触れ合った。
参加者の大島北高校1年の榮航汰さん(16)は「クジラなど生息数が増えている生き物がいることを知ることができた。生物多様性が評価されている奄美の自然を大事にしていきたい」と話した。