40人が散策楽しむ 天城町 3年ぶりに奄美トレイル
2023年02月26日
社会・経済
【徳之島総局】「世界自然遺産奄美トレイルウオークイベント」(天城町主催)が25日、同町役場を発着点とする約4キロのコースであった。3年ぶりの開催で約40人が参加。役場職員の案内で道中の景観や植物の観察を楽しみながら、思い思いのペースでウオーキングを楽しんだ。
同トレイルは奄美ならではの自然や文化に触れ合うことを目的に選定された長距離の自然歩道。県が2016年度から群島各島でコースを選定した。天城町では20年2月に3コースが開通した。
今回歩いたコースは写真撮影ポイントが豊富な徳之島空港・平土野・大津川コース(7・7キロ)の一部。町役場に集合した参加者は海沿いを歩いて同町兼久の犬の門蓋(いんのじょうぶた)へ。名所「めがね岩」まで歩を進めて東シナ海の荒波が造り上げた独特の景観を堪能した。
家族6人で参加した片山央美さん(38)=同町与名間=は「まだ移住して間もないので天城町のことを知る良い機会になった。高い場所から見る海は格別だし、皆さんと一緒なので子ども連れでも安心して楽しめた」と笑顔を見せた。
案内を務めた町自然保護専門員の岡崎幹人さん(49)は、「見慣れた平土野市街地も違った角度から見ると新鮮。車では見過ごしてしまう景観や波、風など自然の音も楽しんでほしい」と話した。