奄美出身9人も担い手へ 県立農業大学校で卒業式 日置市
2023年03月08日
社会・経済
日置市の県立農業大学校(村山浩一校長)で7日、第44回卒業式があった。卒業生は奄美出身の9人を含む90人。慣れ親しんだ学びやを巣立ち、鹿児島の地域経済を支える農業の担い手として新たな一歩を踏み出した。
式では村山校長から卒業生一人一人に卒業証書が手渡され、塩田康一知事が「高い志やチャレンジ精神、柔軟性豊かな発想で、本県農業・農村の発展、さらには日本の農業を支える優れた担い手として立派に成長してほしい」などと激励した。
農業研究科を卒業した奄美市出身の泊広明さん(22)は「農業の知識がないまま入学したが多くのことを経験し、毎日が新鮮だった。奄美大島に戻り、奄美地域の農業振興に貢献できるよう頑張りたい」と抱負。肉用牛科を卒業した与論町出身の牧春花さん(20)は「卒業の日を迎えほっとしている。与論に帰り、牛を飼っている実家を継ぐつもり。学校で学んだことを生かし、島の畜産を盛り上げていきたい」と目を輝かせた。
今年の卒業生は養成部門の農学部が野菜科29人、果樹科9人、茶業科8人、花き科2人で、畜産学部が肉用牛科24人、養豚科8人、酪農科5人。研究部門が農業研究科4人、畜産研究科1人だった。
奄美出身の卒業生内訳は肉用牛科3人、野菜科と農業研究科各2人、果樹科と酪農科各1人。出身地別では、和泊町3人、奄美市、瀬戸内町、喜界町、天城町、知名町、与論町が各1人だった。